年金 厚生年金基金の独自給付:代行部分とは何か?
代行部分とは、過去に存在した厚生年金基金が、国の厚生年金の一部を代わりに行っていた部分のことです。具体的には、老齢厚生年金の報酬に比例する部分のうち、過去の給与を現在の価値に換算する再評価や、物価の変動に応じて年金額を調整する物価調整を除いた部分を指します。つまり、厚生年金基金に加入していた方は、年金を受け取る際に、この代行部分に相当する金額を基金から、残りの部分を国から受け取るという仕組みでした。この制度は、企業が国の年金制度の一部を担うことで、より柔軟な年金制度を構築することを目的としていました。しかし、経済状況の変化などにより、厚生年金基金の運営が難しくなったため、この代行部分は徐々に縮小され、現在はほとんどの基金が解散しています。
