FX 外貨取引の基礎知識:電信買相場(TTB)とは?
電信買い相場、通称TTBは、金融機関が顧客から外国の通貨を買い取る際の基準となる為替レートです。外国の通貨での預金や海外への送金など、外国の通貨に関するさまざまな取引において、非常に重要な指標となります。TTBは、金融機関が実際に外国の通貨を買い取る価格を示すため、「買い」という言葉が使われていますが、一般の利用者から見ると、外国の通貨を金融機関に「売る」際のレートと考えると分かりやすいでしょう。例えば、海外旅行から帰国して余った外国の通貨を日本円に交換する場合や、外国の通貨で預金を解約して日本円を受け取る場合などに、このTTBが適用されます。このレートは常に変動しており、その時の市場の動向や金融機関の手数料などが反映されるため、取引を行う際には必ず最新の情報を確認することが大切です。特に、まとまった金額の外国の通貨を取引する場合は、わずかなレートの差が大きな金額に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。複数の金融機関でTTBを比較検討することで、より有利な条件で取引できる可能性もあります。外国の通貨取引を行う際には、TTBだけでなく、仲値や電信売り相場といった他のレートとの関係性も理解しておくことが大切です。
