
世界規模での資産管理を円滑に:グローバル・カストディの役割
グローバル資産保管とは、大規模な機関投資家が世界各地へ投資する際、有価証券の保管と管理をまとめて行う業務です。国内市場の成長鈍化や低金利を受け、企業年金などの機関投資家は海外資産への投資を増やしていますが、各国で法制度や税制が異なり、手続きが煩雑です。グローバル資産保管は、こうした複雑な手続きを専門知識とネットワークで支援し、国際分散投資を円滑に進めます。具体的には、各国の金融機関と連携し、海外有価証券の安全な保管、取引の決済、配当金や利息の受領、税務処理などを代行します。投資家は、国ごとの煩雑な手続きから解放され、投資戦略に集中できます。また、分散された資産を一元的に管理することで、ポートフォリオ全体の状況把握を容易にし、リスク管理の向上にも貢献します。専門的な知識と経験に基づき、投資に関する助言や情報提供も行い、国際分散投資を行う投資家にとって不可欠な存在と言えるでしょう。