
需要が供給を決める?ケインズモデルをわかりやすく解説
ケインズ模型は、国全体の収入がどのように決まるかを解き明かす考え方です。主な考えは、全体の需要量に応じて、全体の供給量が決まるというものです。つまり、国民全体の消費や投資といった需要の合計が、生産される物やサービスの量を左右すると考えます。従来の経済学では、供給が需要を生むとされていましたが、ケインズは需要こそが経済活動の原動力だと主張しました。企業は売れる見込みがあるからこそ生産を増やします。需要がなければ、良い品を作っても売れ残るでしょう。特に不景気の時には、政府が積極的に財政政策を行い、公共事業などで需要を喚起することが重要だとされます。これにより、経済を回復させることが期待できます。逆に、好景気の時には、政府は支出を抑え、税収を増やすことで経済の過熱を防ぐことができます。このように、ケインズ模型は経済の安定を目指す上で、重要な考え方を提供しています。