スチュワードシップ責任

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投資情報

受託者責任とは?長期的な投資成果を高めるために

受託者責任とは、資金を預かる機関が、顧客や受益者の利益のために、投資先の企業価値向上と持続的成長を促す重要な義務です。単に議決権を行使するだけでなく、企業の経営陣との対話を通じて課題や成長戦略を共有し、建設的な提案を行うことが求められます。近年、企業の持続可能性や社会的責任が重視される中で、受託者責任の重要性は増しています。企業の中長期的な成長は、環境、社会、企業統治といった要素への配慮によって支えられるためです。機関投資家が受託者責任を果たすことは、企業のこれらの要素への取り組みを促し、社会全体の持続可能性にも貢献します。さらに、受託者責任を適切に果たすことは、機関投資家自身の信頼性を高め、投資家からの支持を得ることにつながります。投資家は、リターンだけでなく、資金が社会に貢献しているかを重視しており、受託者責任を積極的に果たす機関投資家は、そのようなニーズに応えることができます。
株式投資

投資先との対話:持続的成長を促す機関投資家の役割

エンゲージメントとは、繋がりや関係性を意味する言葉で、金融の世界では、投資家が投資先の企業と建設的な対話を行うことを指します。これは、企業の経営状況や事業環境を深く理解し、必要に応じて改善を促すための活動です。投資家は、株主としての権利を行使するだけでなく、対話を通じて企業価値の向上に貢献する責任を負っています。 近年、企業の持続可能性が重視され、環境、社会、企業統治といった非財務情報も投資判断に組み込まれるようになりました。このような状況下で、投資家はエンゲージメントを通じて、企業の長期的な成長戦略やリスク管理体制について理解を深め、建設的な意見交換を行うことが求められています。エンゲージメントは、投資家と企業がお互いの理解を深め、共通の目標に向かって協力していくための重要な手段です。