
為替取引の基本、アウトライト取引とは?
外国為替市場における直(じき)取引は、通貨の単純な売買を指します。これは、将来の特定日に特定の為替相場で通貨を交換する先渡(さきわたし)為替取引や、現在直ちに通貨を交換する直物(じきもの)為替取引において、買いまたは売りのどちらか一方のみを行うものです。例えば、ある通貨を買うという直取引を行った場合、その通貨を購入することだけが目的となります。反対売買や買い戻しなどの条件は伴いません。二つの取引を同時に行う為替交換(かわせこうかん)とは異なります。直取引は、将来の為替相場の変動予測に基づき、利益の追求や危険(きけん)の回避のために利用され、企業の国際取引や投資活動における為替変動危険の管理において重要な役割を果たします。