
自己勘定取引とは?投資家が知っておくべき基礎知識
自己勘定取引とは、証券会社が自らの資金で株式や債券などを売買し、その差益を追求する取引のことです。顧客からの注文に基づいて売買するのではなく、証券会社自身が市場の参加者として利益を狙います。
通常の証券会社は、顧客の注文を市場に取り次ぐことで手数料を得ますが、自己勘定取引では、会社の資金を投じて直接売買を行います。このため、市場の動向を的確に予測する能力が不可欠となります。予測が的中すれば大きな利益を得られますが、逆に市場が予想と反した場合、損失を被るリスクも伴います。
投資家にとって、自己勘定取引は市場の活性化に繋がる側面があります。しかし、証券会社が自己の利益を優先するあまり、顧客の利益が軽視される可能性も否定できません。証券会社を選ぶ際には、自己勘定取引に関する方針や実績を十分に確認することが大切です。