
危険負担に対する対価:リスクプレミアムとは
金融の世界では、安全な預金と高収益が期待できる危険資産への投資という二つの選択肢があります。ここで重要なのが「危険負担に対する対価」という考え方です。これは、投資家が危険資産に投資する際、無危険資産から得られる収益に上乗せして期待する追加的な収益のことです。危険資産は価値が下がる可能性があり、投資家はその危険に見合うだけの高い収益を期待します。危険度が高いと認識される資産ほど、高い危険負担に対する対価が求められます。例えば、新興国の株式や信用格付けの低い企業の債券は、先進国の優良企業の株式や債券よりも高い対価が設定される傾向にあります。投資家は自身の危険許容度と期待収益率を考慮し、適切な資産配分を行う必要があります。危険負担に対する対価を理解することで、より合理的な投資判断が可能になり、長期的な資産形成につながります。