債券先物

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先物・オプション取引

将来の債券取引を約束する債券先物取引とは

債券先物取引は、将来の一定期日に、予め決められた価格で特定の債券を売買する契約を結ぶ取引です。これは、将来の金利変動に伴う危険を避けたり、金利の変動を利用して利益を得たりすることを目的としています。例えば、将来的に金利が上がると予想される場合、債券価格は下落する可能性があります。このような状況下で、債券を保有する投資家は、債券先物を売ることで、将来の価格下落による損失を抑えることができます。 反対に、将来金利が下がると予想される場合は、債券先物を買うことで、将来の価格上昇から利益を得ることを目指します。債券先物取引では、実際の債券を売買するのではなく、将来の売買を約束する契約を取引します。そのため、取引に必要な資金は、現物の債券を直接売買するよりも少額で済みます。この点が、債券先物取引の大きな特徴の一つです。 ただし、少額の資金で大きな金額の取引ができるということは、同時に損失が大きくなる危険性も伴います。予想と反対方向に金利が変動した場合、大きな損失を被る可能性もありますので、注意が必要です。債券先物取引は、個人投資家だけでなく、機関投資家も利用しており、年金基金や保険会社などは、金利変動による資産価値の変動リスクを抑えるために債券先物を利用しています。