
直先価格差とは?為替取引の基礎知識
直先価格差とは、外国為替市場において現在の為替相場(直物相場)と将来の特定日に取引される為替相場(先物相場)の差額を指します。直物相場は原則として取引日から起算して二営業日後に決済されるのに対し、先物相場は予め定められた将来の日に決済されます。この価格差は、市場が将来の為替相場をどのように予想しているか、二国間の金利差、そして通貨の需給バランスなど、様々な要因によって変動します。例えば、直先価格差がプラスの場合、市場は将来的に自国通貨の価値が下がり、外国通貨の価値が上がると予想していることを示唆します。逆に、マイナスであれば、自国通貨高、外国通貨安を予想していると考えられます。為替取引を行う際には、直先価格差を考慮に入れることで、将来の為替レートの変動を予測し、取引戦略に役立てることができます。