
少額投資非課税制度における単元未満株とは?わかりやすく解説
株式取引における基本単位に満たない株式を単元未満株と言います。日本では通常、百株や千株を一つの単位として取引されますが、これに満たない端数となる株のことです。単元未満株が生じる主な要因は、企業が株式分割を行った場合です。株式分割とは、企業が既に発行している株式数を増やすために、株主に対して無償で株式を割り当てることです。例えば、一株を二株に分割すると、株主の保有数は倍になりますが、株価は分割比率に応じて調整されます。その結果、以前は単元株を持っていた株主が、分割後に単元未満株を持つことになる場合があります。また、企業の合併や減資など、様々な企業活動によっても単元未満株は発生します。単元未満株は、通常の株式市場では取引できません。そのため、証券会社によっては、買取サービスや、単元未満株をまとめて単元株にする手続き代行をしています。少額投資非課税制度(NISA)を利用する場合、単元未満株の取り扱いに注意が必要です。特に、成長投資枠やつみたて投資枠で株式を購入する際は、事前に確認しましょう。単元未満株は、少額から株式投資を始められる利点がありますが、流動性が低いなどの注意点もあります。