
生命保険会社の収益力を測る:基礎利益とは
基礎利益とは、生命保険会社が本業である保険事業を通じて得ている利益を示す重要な指標です。これは、保険料収入から保険金や給付金の支払い、事業に必要な費用を差し引いたものに、将来の保険金支払いのために積み立てている準備金の繰入額や、資産運用による収益などを加味して算出されます。つまり、基礎利益は、生命保険会社が安定的に保険事業を運営し、契約者に対して責任を果たすことができるかどうかの指標となります。この利益が高いほど、生命保険会社は健全な経営を行っていると判断できます。基礎利益は、一時的な市場の変動に左右されにくい、安定的な収益源である保険事業の収益力を直接的に反映しています。生命保険会社を選ぶ際には、過去数年間の基礎利益の推移をチェックし、その会社が安定的に収益を上げているか、将来にわたって保険契約を履行できるだけの財務基盤を持っているかを確認することが大切です。