
日本の豊かさを測る:国民が自由に使えるお金とは
国民可処分所得とは、日本全体の家計が自由に使えるお金を意味します。国内で生まれた利益に、海外から得た利益を足し、海外へ支払った利益を引いたものが、その金額となります。つまり、国内だけでなく海外との経済的なやり取りも考慮に入れた、国民の豊かさを示す指標と言えるでしょう。
例えば、国内総生産に海外からの所得の受取と支払の差額を加えたものが、国民可処分所得に近い概念です。この金額が大きいほど、国民全体として自由に使えるお金が多いということになり、生活水準を測る上で大切な情報となります。
政府は、この状況を把握し、経済政策を考え実行することで、国民生活の向上を目指しています。国民可処分所得が増えれば、消費が活発になり、企業の業績が向上します。これは、経済の良い循環を生み出すための重要な要素です。反対に、この金額が減ると、消費が落ち込み、企業の業績が悪化する可能性があります。そのため、政府は様々な政策を通じて、安定的な増加を目指しています。