国際通貨体制

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外貨預金

過去の国際通貨体制から学ぶ外貨預金の教訓

第二次世界大戦が終わる間際の一九四四年、連合国の主要国が集まり、戦後の国際経済の安定化を目指して話し合いが行われました。その結果、ブレトン・ウッズ体制というものが生まれました。この体制の大きな特徴は、米ドルを基準となる通貨とし、各国のお金の価値をドルに固定したことです。各国は、自分たちの国のお金とドルとの交換比率を一定に保つ必要があり、ドルは金と交換できることが約束されていました。これにより、お金の交換比率の変動が抑えられ、国際的な貿易や投資が活発になることが期待されました。しかし、様々な理由から一九七〇年代の初めにこの体制は終わりました。外国のお金で預金をする際には、このような過去の国際的なお金の体制を知っておくことは、お金の交換比率が変わる危険性を理解し、適切な資産管理をする上でとても大切です。固定相場制では、お金の交換比率が変わる危険性は小さいと思われがちですが、体制が終わる時には大きな変動が起こる可能性もあることを忘れてはいけません。また、ドルが基準となる通貨であったという事実は、今でもドルの影響力が大きい理由の一つです。ですから、外国のお金で預金をする際には、過去の国際的なお金の体制の歴史を理解し、今の国際経済の状況との関係を考えることが必要です。