売買手数料

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投資情報

見えざるコスト、ソフトダラーの罠と対策

金融の世界におけるソフトダラーとは、サービスと手数料の関係が直接的でない状態を指します。例えば、投資顧問会社が株式売買を証券会社に依頼する際、売買以外のサービス(市場分析や投資戦略のアドバイスなど)を、手数料の一部で受け取る仕組みです。この場合、サービスの価値と手数料のバランスが分かりにくいことがあります。また、顧客が特定の証券会社を指定して取引を行うことで、手数料の一部が顧客に還元される仕組みもソフトダラーの一種です。還元は現金だけでなく、事業に必要なサービスが無償で提供されることもあります。ソフトダラーは一見便利な仕組みですが、手数料とサービスの透明性が低いため、注意が必要です。
年金

有価証券をそのまま移動?現物移管の利点と注意点

現物移管とは、年金信託において、株式や債券などの有価証券を現金化せずに、そのままの状態で別の場所へ移動させる方法です。通常、資産を移動させる際には、一旦現金に換えてから移動させるのが一般的ですが、現物移管ではこの手間を省きます。この方法は、主に年金信託の運用方法を見直す際に用いられます。例えば、特定の株式の保有割合を増やしたい場合や、債券の組み合わせを調整したい場合に、現物移管が選択肢となります。ただし、現物移管は、全ての年金信託で利用できるわけではありません。企業年金が信託銀行に直接運用を委託している場合に限られます。複数の企業年金が合同で運用を委託している場合は、現物移管はできません。現物移管の手続きや条件は複雑な場合があるため、金融に関する専門家や信託銀行の担当者に相談しながら、慎重に進めることが大切です。適切に活用することで、費用の削減や効率的な資産運用につながる可能性があります。