
投資先との対話:持続的成長を促す機関投資家の役割
エンゲージメントとは、繋がりや関係性を意味する言葉で、金融の世界では、投資家が投資先の企業と建設的な対話を行うことを指します。これは、企業の経営状況や事業環境を深く理解し、必要に応じて改善を促すための活動です。投資家は、株主としての権利を行使するだけでなく、対話を通じて企業価値の向上に貢献する責任を負っています。
近年、企業の持続可能性が重視され、環境、社会、企業統治といった非財務情報も投資判断に組み込まれるようになりました。このような状況下で、投資家はエンゲージメントを通じて、企業の長期的な成長戦略やリスク管理体制について理解を深め、建設的な意見交換を行うことが求められています。エンゲージメントは、投資家と企業がお互いの理解を深め、共通の目標に向かって協力していくための重要な手段です。