
為替取引における顧客相場とは何か?その重要性を解説
顧客相場とは、銀行のような金融機関が、会社や個人のお客さまと外国為替の取引をする際に使う為替レートのことを指します。一般的にニュースで報道される市場のレート(仲値)とは異なり、お客さまが実際に取引する際に適用されるものです。仲値に金融機関の手数料が上乗せされたものが顧客相場となり、金融機関がお客さまに外貨を売る場合(電信売相場)と、お客さまから外貨を買う場合(電信買相場)でレートが違います。電信売相場は金融機関が外貨を売るレートなので仲値より高く、電信買相場は金融機関が外貨を買うレートなので仲値より低く設定されています。この差額が金融機関の為替手数料となります。私たちが海外旅行で外貨を交換したり、海外の品物をネット通販で買ったりする際に大きく関わってくるため、顧客相場はとても重要なものと言えるでしょう。また、会社が海外と貿易をする際にも、この顧客相場が利益や損失に大きく影響するため、常に注意が必要です。為替相場は常に変動しているので、顧客相場もリアルタイムで変わります。取引をするタイミングによって適用されるレートが違うため、注意しましょう。