
お金の流れを捉える:広義流動性とは?
広義流動性とは、世の中に出回っているお金の総量を広い範囲で捉えるための指標です。具体的には、すぐに使える現金や預金だけでなく、定期預金や投資信託、国債など、比較的容易に現金化できる金融商品も含まれます。この指標を見ることで、経済全体のお金の流れ、つまりお金がどれだけ市場に供給されているかを総合的に把握できます。中央銀行が金融政策を決定する際や、経済学者が景気の動向を分析する際に重要な判断材料となります。
個人にとっても、広義流動性の動きを理解することは、将来の金利の変動や物価の上昇を予測し、自身の資産をどのように運用していくかを考える上で役立ちます。例えば、広義流動性が増加している場合、物価が上がりやすくなる可能性があるため、不動産などの実物資産への投資を検討するなどの対策を立てることができます。