
欧州連合とは何か?その成り立ちと現状を解説
欧州連合、略称EUは、加盟国が経済と政治で深く結びつき、全体としての繁栄と安定を目指す共同体です。第二次世界大戦後、二度と戦火を交えないという強い意志のもと、石炭や鉄鋼の共同管理から始まった欧州共同体が起源です。その後、経済統合と政治協力を進め、1993年に欧州連合として新たに発足しました。
本部はベルギーのブリュッセルに置かれ、欧州議会はフランスのストラスブール、欧州中央銀行はドイツのフランクフルトにあります。拠点が分散していることからも、EUが単一国家ではなく、複雑な組織であることがわかります。
EUの目的は経済的な利益だけでなく、共通の価値観を共有し、国際社会での影響力を高めることです。共通の外交・安全保障政策を推進し、人権や民主主義といった普遍的な価値を守ることも重要な役割です。