
債券投資で知っておくべき指標:最終利回りとは
債券への投資を考える上で、最終利回りはとても大切な指標です。これは、債券を満期まで持ち続けた場合に得られるであろう、年間の平均的な収益率を示すものです。債券から得られる利息収入に加えて、購入した価格と償還される価格の差額も考慮に入れています。たとえば、ある債券を額面よりも安い価格で買った場合、満期時には額面金額で償還されるため、その差額が利益となります。逆に、額面よりも高い価格で買った場合は、満期時に損失が発生します。最終利回りは、これらの要素をすべて考慮して、投資家が実際に手にするであろう利益をより正確に知るための道具と言えるでしょう。債券を選ぶ際には、表面利率だけでなく、最終利回りを比較検討することが、賢い投資判断につながります。表面利率だけでは、購入価格の違いによる影響を考慮できないからです。最終利回りは、投資家が債券投資でどれくらいの収益を見込めるかを総合的に判断するための、道しるべのような存在と言えるでしょう。