
国の財政状況を理解する:基礎的財政収支とは
基礎的財政収支、通称主要均衡は、国の財政状態を理解するための重要な指標です。これは、国が新たな借金に頼らずに、どれだけ政策的な費用をまかなえているかを示します。具体的には、国の収入から支出を差し引いた額ですが、計算では国債の発行による収入と、過去の国債の返済費用を除きます。これらを除外することで、現在の政策でどれだけ財政的な余裕があるかを正確に把握できます。主要均衡が黒字であれば、国は借金なしで政策費用をまかなえており、財政は健全です。しかし、赤字であれば借金が必要となり、将来世代への負担が増えます。したがって、主要均衡は、国の財政の持続可能性を評価する上で非常に重要な指標となります。政府は、この数値を改善するために、収入を増やす策や支出を減らす策などを検討し、実行する必要があります。