
年金財政を理解する:純資産額の重要性
純資産額は、企業年金などの年金制度がどれだけ健全かを測るための大切な指標です。これは、年金制度が持っている全ての資産から、将来支払う必要のあるお金を引いた残りの金額を指します。\n\n具体的には、すぐに現金にできるもの(例えば預金や短期の有価証券)と、長期間持っているもの(例えば土地や建物)を合計し、そこから一年以内に支払う必要のある借金や、将来の年金支払いのために準備しておくべき金額を差し引いて計算します。\n\nこの純資産額を見ることで、年金制度が将来にわたって約束した年金をきちんと支払えるだけの資金を持っているかを判断できます。もし純資産額が足りないと、年金の金額を見直したり、加入者からの掛金を増やしたりする必要が出てくるかもしれません。そのため、純資産額は年金制度の健康状態を示す、非常に重要なものと言えるでしょう。