確定拠出型年金

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事業主のための新しい年金制度:キャッシュバランスプランとは

キャッシュバランスプランは、二千四年四月に導入された企業年金制度で、厚生年金基金の加算部分や確定給付企業年金において採用されています。この制度は、確定給付型年金と確定拠出型年金の利点を併せ持つ、新しい形の企業年金と言えるでしょう。確定給付型に分類されますが、各従業員に仮想の口座が設けられ、その残高が市場金利などに応じて変動する仕組みを持ちます。つまり、将来の年金額は市場の状況によって左右される可能性があります。企業側にとっては、退職給付に関する会計上の負担を軽減できるため、多くの企業年金で採用されるようになりました。従業員にとっては、運用実績が直接年金額に反映されるため、自己責任という側面も理解しておく必要があります。
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個人の老後を支える、個人退職勘定とは

個人退職勘定は、米国における確定拠出型の個人年金制度です。老後の生活を豊かにするための資金を、現役時代から計画的に準備することを目的としています。日本における個人型確定拠出年金、通称イデコに類似した制度と言えるでしょう。この制度の大きな特徴は、税制上の優遇措置が設けられている点です。積み立てた金額は一定額まで所得から差し引かれ、運用によって得た利益には税金がかかりません。これにより、効率的に老後資金を形成できます。ただし、税制上の優遇を受けるためには、一定の条件を満たす必要があります。例えば、引き出しの時期や方法によっては税金が発生することもあります。そのため、制度を十分に理解し、ご自身の人生設計に合わせた利用計画を立てることが大切です。将来の経済的な安定のために、個人退職勘定は有効な手段となり得ますが、その効果を最大限に活かすには、事前の情報収集と慎重な計画が不可欠です。