
専門業務を行う会員:特定業務会員とは
日本証券業協会には多種多様な会員制度がありますが、その中でも特定の専門分野に特化した業務を行う会員が「特定業務会員」です。これは、あらゆる金融商品の取引を扱うのではなく、高度な専門知識が求められる分野に特化しているのが特徴です。具体的には、特定店頭デリバティブ取引や商品関連市場デリバティブ取引の仲介、株式投資型クラウドファンディングといった業務を専門としています。これらの業務は、高いリスク管理能力も必要とされるため、特定業務会員は、その道のプロフェッショナルとして、投資家に対して質の高い情報提供やサービスを行うことが求められます。
特定業務会員になるためには、日本証券業協会が定める厳格な審査基準を満たす必要があります。これは、投資家保護の観点から、会員となる会社が十分な専門性と健全な経営状態を備えていることを保証するためです。したがって、特定業務会員は金融市場において、信頼できる事業者として認識されています。