
単純平均で知る投資の基礎と注意点
算術平均とは、複数の数値を足し合わせた合計を、その数値の個数で割って算出する、最も基本的な平均の求め方です。日常生活の色々な場面で使われており、例えば、試験の平均点や、ある期間の売り上げの平均などを計算する時に使われます。投資の世界では、ある金融商品の過去の収益率を平均することで、将来の収益を予測するための指標として使われます。\n例えば、ある株式の過去五年の年間収益率がそれぞれ五%、マイナス三%、一%、八%、二%だった場合、これらの数値を合計し(五引く三足す一足す八足す二は十三)、それを五で割ることで、算術平均収益率は二.六%と計算できます。\nこの二.六%という数字は、過去のデータに基づいた単純な平均であり、将来の収益を約束するものではありませんが、投資判断をする上での参考情報として活用できます。ただし、算術平均は、数値の変動が大きい場合、その影響を十分に表せないという点に注意が必要です。