経理処理

記事数:(2)

投資情報

まだ手元にないお金:未収収益とは何か

未収収益とは、事業活動によって得られたものの、まだ現金として受け取っていないお金のことです。たとえば、商品を販売したり、サービスを提供したりした場合、通常は代金を受け取りますが、実際にお金を受け取るのが後日になる場合があります。このような状況で、すでに提供した商品やサービスの対価として、将来受け取る権利を持つお金が未収収益となります。会計処理においては、現金の動きに関わらず、経済的な活動が発生した時点で収益を認識する「発生主義」という考え方に基づいて処理されます。未収収益は、会社の財政状態を示す書類である貸借対照表において、将来お金を受け取れる権利があるという資産として記録されます。未収収益を正しく理解することは、会社の経営状況を把握するためにとても大切です。
個人向け社債

債券償却原価法とは?期間按分で簿価調整

債券償却原価法とは、債券の取得価格が額面金額よりも高い場合に、その差額を債券の残りの期間にわたって費用として計上する方法です。例えば、額面百円の債券を百五円で購入した場合、満期時には百円で償還されるため、五円の差額が損失となります。この損失を償還日までの期間で分割し、各期の損益を正確に把握することが目的です。この処理により、投資期間中の損益が平均化され、財務状況の透明性が向上します。また、債券の評価額を満期に向けて徐々に額面金額に近づけることで、会計上の整合性を保つことができます。満期まで保有する目的の債券において特に重要であり、投資判断の基礎となる情報を提供します。税法上の取り扱いも考慮する必要があり、計上額は税務上の費用として扱われることがあります。債券投資を行う際には、償却原価法に関する理解を深めておくことが重要です。