
企業年金における総幹事会社の役割と重要性
企業年金、中でも厚生年金基金や確定給付企業年金を運営する上で、様々な関係機関との連携が不可欠です。通常、基金や事業主は資産の管理や事務手続きを専門の運用機関に委託しますが、リスク分散のために複数の機関を選ぶことが一般的です。ここで重要な役割を果たすのが「総幹事会社」です。
総幹事会社は、複数の運用機関を統括するまとめ役として機能します。具体的には、各機関への資金の割り当て、運用状況の把握、年金の支払い指示など、幅広い業務を担います。総幹事会社を選任することで、煩雑になりがちな複数の機関との連絡を一本化し、効率的な年金運営が実現できます。
総幹事会社は、企業年金制度の安定的な運営を支える重要な存在です。選定にあたっては、過去の実績や専門知識はもちろんのこと、関係各所との円滑な意思疎通能力も重視されます。