
会社の総合的な収益性を測る指標:総資産利益率とは?
総資産利益率とは、企業が持つ全ての資産をいかに効率的に活用して利益を生み出しているかを示す指標です。算出方法は、当期純利益を総資産で割ることで求められます。この数値が高いほど、企業は少ない資産で多くの利益を上げていると判断できます。総資産には、現金や預金、建物や土地、売掛金などが含まれます。経営者はこの指標で自社の資産効率を把握し、改善策を検討できます。投資家にとっては、投資判断の重要な材料となります。ただし、総資産利益率だけで企業の全てを判断することはできません。負債比率や業界平均など、他の要素と合わせて総合的に分析することが大切です。総資産利益率の向上は、企業の価値向上に不可欠な要素と言えるでしょう。