
相場における踏み上げ現象:投資家が知っておくべきこと
相場において「踏み上げ」とは、売りから入った投資家が、予想に反して価格が上昇した際に、損失を確定するために買い戻しを行うことです。価格が上がれば上がるほど損失が膨らむため、投資家はある程度の損失が出た段階で買い戻しを行います。この動きが、さらなる価格上昇を招き、他の売り建て投資家も連鎖的に買い戻しを迫られる状況を生み出します。
この連鎖的な買い戻しが、価格の急騰を引き起こす現象が「踏み上げ」と呼ばれるものです。市場心理が大きく変化した時や、特定の銘柄に過度な売りが集中した場合に起こりやすくなります。近年では、個人の投資家が特定の銘柄に買いを集中させ、機関投資家の売りポジションを圧迫するケースも見られます。
踏み上げが発生すると、売りポジションの投資家は大きな損失を被る可能性がありますが、買いポジションの投資家にとっては利益を得る機会にもなり得ます。しかし、踏み上げによる価格変動は非常に不安定で予測が難しいため、投資は慎重に行う必要があります。