J.E.グランビル

移動平均線とは、過去の一定期間における価格の平均値をグラフにしたものです。相場の流れ、つまり価格が上がっているのか、下がっているのか、または横ばいなのかを視覚的に捉えやすくするために使われます。外貨預金においては、米ドルやユーロなどの外国通貨の相場を分析するのに役立ちます。例えば、過去5日、10日、25日といった期間の終値を平均して線を引き、その線の動きを見ることで、短期的な流れを把握できます。より長期的な流れを見るには、75日線や、週単位、月単位の移動平均線を使うのが一般的です。5日移動平均線が上向きであれば、短期的には相場が上昇傾向にあると判断できますし、25日移動平均線が下向きであれば、中期的には相場が下降傾向にあると判断できます。このように、移動平均線は相場全体の状況を把握するための便利な道具となります。また、移動平均線は単独で使用するだけでなく、他の技術的な指標と組み合わせて使うことで、より正確な分析が可能になります。