J-IRISS

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投資情報

証券業界共同ネットワーク:事業者の効率化と安全性向上

証券業界共同ネットワーク、通称サイネット(SIネット)は、日本証券業協会が運営する、会員各社へ多岐にわたる支援を提供する基盤です。証券各社が個別に構築していたシステムを共通化し、経費削減と業務効率の向上を目指しています。情報の機密性と迅速な処理が求められる証券業務において、高度な安全対策と信頼性の高い通信環境は不可欠です。サイネットは、法令改正や技術革新へ迅速に対応できるよう、継続的な改善を重ねています。情報の共有やシステム連携を促し、新たな事業機会の創出や顧客へのより良いサービスの提供にも貢献することが期待されています。このネットワークは、業界全体の安全水準を高め、証券業界の発展を支える重要な役割を担っています。
株式投資

内部者情報登録照合制度:公正な市場を守る仕組み

株式市場の公平性を維持するため、内部者取引の防止は不可欠です。内部者取引とは、会社の未公開情報を知り得る者が、その情報を用いて株式などを売買し不正な利益を得る行為を指します。これは投資家を不利にし、市場への信頼を損ねます。日本証券業協会が運営するJ-IRISS(内部者情報登録・照合システム)は、内部者情報を登録し、取引時に照合することで内部者取引の疑いをチェックします。これにより、証券会社は疑わしい取引を早期に発見し対応できます。内部者取引は刑事罰の対象となる重大な犯罪であり、発覚した場合は厳しい処分が科せられます。企業はJ-IRISSへの適切な情報登録はもちろん、内部者取引防止のための社内体制を整備し、従業員への教育を徹底することが重要です。公正な市場環境を維持するためには、J-IRISSのようなシステムと企業の自律的な取り組みが不可欠です。