
証券を安全に保管し、取引を円滑にする仕組み
株式や投資信託などの有価証券取引を円滑に進める上で欠かせない存在が、証券保管振替機構です。この機構は、国内で唯一、国債以外の有価証券の決済と管理を一手に担っています。投資家が安心して取引できるのは、この機構が証券の安全な保管と迅速な移転を支えているからです。
証券会社を通じて株式を購入した場合、株式は紙の証券として手元に届くのではなく、証券保管振替機構が各投資家の口座で残高を記録・管理します。これにより、物理的な証券の移動をなくし、取引の効率と安全性を高めています。また、証券の紛失や盗難のリスクを大幅に減らすことができます。
証券保管振替機構は、日本の金融市場における重要な基盤です。この機構がなければ、証券取引は非常に複雑で、危険なものになっていたでしょう。